<ネタバレ>○オープニングの石油消費量の立体グラフに旅客機が突っ込む。掴 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>○オープニングの石油消費量の立体グラフに旅客機が突っ込む。掴みは完璧だった。○サウジはアメリカで溢れている。イズ・アル・ディンの青少年育成施設では、アメリカのゲームが出てくる。ファリスはアメリカのアニメ「超人ハルク」に影響されて警官を志し、アメリカに理解を示しながらもアメリカのせいで死に至る。フランもアメリカ製の爆弾で死んでしまった。このあたりの皮肉が痛烈。テロ以外では死ぬのが全員アメリカ人以外と言う狙いも極端だが頷ける。○両国の人間が「皆殺しに」と思ったままエンディングを迎える。たとえトップを殺しても後釜がいくらでも出てくる歴史を分かってないアメリカ人が惨め。○偏り過ぎではあるが、アメリカとサウジの関係を知るきっかけになり、観る価値のあった作品。救いのない終わり方だが、変なカタルシスがなく好感が持てる。