どうせ邦画だし、大したことないだろう、
ましてこんな平和ボ .. >(続きを読む)
どうせ邦画だし、大したことないだろう、
ましてこんな平和ボケの時代に作られた戦争物なんて…
みたいな気持ちで見始めたけど、その期待はいい意味で裏切られた。
思っていたほど軽くなく、身なりや口調など時代的なディテールの再現も
言うことはなく、硬派な作りだと思った。薪バスってすごいな。
ただ題材ゆえに、全体に漂う重苦しい雰囲気が、見ていてつらくもあった。
大和の実物大セットは壮観、機銃座とか、砲の装填とか、細かいなぁ。
しかしこんな血だらけの内容とは思わなかった。
機銃掃射や爆弾の攻撃を受けるたび、周囲が血に染まり、
血まみれの無残な死体が横たわる。やり過ぎなんじゃないかと思うくらい。
大和が沈没するまで、ひたすらなぶり殺しにされる様ばかりが描かれるという、
異様にマゾヒスティックな戦争映画に仕上がっている。
米軍機の攻撃はあんなに機銃掃射ばかりだったの?とか
なんでブリッジは最後まで無傷なの?とか疑問も浮かんだけど。
あとはほとんど時間稼ぎのように長い現代の後日談のシーンとか、
短めにまとまっていれば、もっとよかったような。