核戦争の恐怖を、いち夫婦の視点から丹念に描いた作品。
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核戦争の恐怖を、いち夫婦の視点から丹念に描いた作品。
この夫婦は、爆風や熱線による一次被害をなんとかまぬがれた後も、
実体のつかめない恐怖に晒されることになった。
淡々とした雰囲気のなかにも、核攻撃ののち夫婦が破滅に向かっていく過程が
誇張ではないリアリティを伴って描かれており、
これを観たときは、寒気がするほど恐ろしくなった。
絵柄に似合わず、これは今までに観たどんなホラー映画よりもヘヴィーで恐ろしい。
この作品が出た頃は、東西の冷戦に加え、チェルノブイリ原発事故が
起こった後ということもあり、世間は大いに反応したらしい。
核の恐怖がアニメで平易に表現された、ポピュラーな反戦映画として意義深いと思う。
しかしアニメとはいえ内容は相当に残酷なので、R-15くらいでもいいと思う。