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「殯の森」が消化不良だったのでこの監督さん苦手と思っていたが、これはとてもわかりやすい。このテーマなら、もっとたくさん見せ場を作ったり盛り上げたりできたんだろうけど、あえて淡々と撮っていて、樹木希林の演技力が大きいのだろうが、ラスト近くの施設ではほとんどドキュメンタリー映画のようだった。満開の桜のシーンでも、バックの空を青空にせずに色を抜いているように感じた。客を選ぶ監督さんのようだ。で、この映画はちょっと好きで、「殯の森」をもう一度観てみようかな、そう思わせた佳作です。