<コメントその1 主役について>
人物を追いながら撮るので .. >(続きを読む)
<コメントその1 主役について>
人物を追いながら撮るのではなく、家の中の固定位置にカメラを据えておいて、そのカメラにたまたま人物が映っている、というような独特の撮り方。この映画の主役は、原節子でも笠智衆でもなく、彼らが生活する「家」なのではないだろうか、なんてことを観ていて感じた。家で繰り広げられる、静かだが濃密な父娘の生活、そして、娘が家を出て行き父がひとりぼっちになる。だが家そのものは何もかわらずそこに存在している。家は、父娘の人間模様をじっと見守っている・・・。
<コメントその2 笠智衆について>
こんなこと書くと「おまえ判ってない」とお叱りを受けるかも知れませんが、勇気をだして書きます。笠智衆は小津作品には欠かせない役者であり、独特の所作を演じている、と最初は思っていましたが、ただの大根役者じゃないの?