むかしだったら9点ぐらいだが、いまはこれくらいか。
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むかしだったら9点ぐらいだが、いまはこれくらいか。
この映画の伊丹十三が好きです。うまいなあ。
単に僕の予測ですが、この映画でもそうですが、当時絶好調の
森田芳光に、この作品で出遭った伊丹さんが、非常に刺激を受け、
(というか完全に嫉妬して)其の直後、”俺もオチオチしておれん”
と、監督業を始めたのではないか、と俺はみている。名作。この映画の松田はイイ。
松田はべつにたいした俳優ではないが、こういう脚本が好きであるという点はいい。
この映画の、監督と松田の感覚はピッタンコで、非常にウマがあったそうで、ふたりでにやけていたそうだ。しかし一方、伊丹は、この本の感覚がわからず、(あまり理解できず)非常に苦心したそう。なんとなく、わかる気がする。確かに、伊丹の作品には、こういった、”異次元の感覚”といったものは皆無だ。伊丹は彼自身の芝居同様、”リアリズム”の人だ。