私は彼女の行動に共感できない。それは至極当然だ。
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私は彼女の行動に共感できない。それは至極当然だ。
なぜなら彼女は死を受け入れたことで「本物の」いち個人として生きているから、
誰であっても彼女の本物の魂を触れたり汚す事が出来ないのだ。
第一共感なんて言うモノはこの先「独りで」死に行く者とって何の意味があろうか?
世間で言う道徳とは生きる者にとっての道であり、死に行く者にとっては懐かしい道である。
本物の道徳とは、己にとってのただひとつの正しい道である。
その道が世間とズレているならそんな世間など無視をすればいい。
なぜなら世間に正しいも間違いも無いからだ。
私は私の「正しい道」を進む。そうすればこの世は悪くなんかならない。
人間とはそういう存在だと私は信じている。
人はみな違う。この当たり前の事実が真理として輝くのは己が死ぬときだ。
ある意味人生とは協調と妥協の中で生きる宿命を負わされている。
そんな中で自我の輪郭はボヤケ「自分とは何か」とゆう愚問に人は陥る。
死とはそんな自我を確立させる力であり、唯一の私だけの真理なのである。