<ネタバレ>邦画の刑事ものの中ではわりと楽しめたが、しかし全体の構成に無 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>邦画の刑事ものの中ではわりと楽しめたが、しかし全体の構成に無理がある気がするのでこの点数、という感じ。
■謎の刺殺事件が発生し、被疑者が交通事故であっけなく死んでしまう。早々に解決と見られたが・・・というありそうな話。結果的に犯人は別にいるのだが、かなり強引な展開。
■一つ一つの物語は、青柳父子と過去の事件をめぐるそれも、中原・八島カップルも面白いし、あまり深められないが加賀の父子関係も気になるところではある。だが、それらがちょこっと接点があるだけで、あとは全部勝手に並走している感じなので、強引な謎解きにしないで、どれか一つに絞って深めた方がよかったように思う。
■特に、「麒麟像にたどり着きたかった」が結局謎。父が本当に贖罪を考えたなら、自分はひとまずは救急車で運ばれて助かった上で、吉永君への償いをするべきであろう。麒麟像の前で倒れたらそれで贖罪というのはあまりに乱暴な発想。そして、かつての派遣社員がたまたま居合わせて盗みを働いて云々もこじつけに近い。
■そして他の方も指摘しているが、みんな自分勝手に「贖罪した」と思い込んで、結局吉永母子には具体的に何もできていないところがあまりに残念な感じ。うむむ