<ネタバレ>見始めたときは「プレスリー全然知らないし、これは外したかな」 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>見始めたときは「プレスリー全然知らないし、これは外したかな」と思いながら見ていったが、最後の方はそうした「プレスリー伝説」とかとは関係ない、人間の根源的な問題に向かわせてくれるいい映画だった(もちろんプレスリー知ってた方が楽しめるんだろうが)
■この映画の主題は「失ったものにどう向き合っていくか」ということ。グレイスランドはプレスリーを失い、主人公は妻を失いそれに正面から向き合えていない。プレスリーだと称するハーヴェイは、主人公との道中を経て、それに向きあえるようにしていく。
■しかし同時にプレスリー=ハーヴェイの存在は、プレスリーを失ったグレイスランドの人々を「プレスリーを失ったこと」に正面から向き合うことを妨げているような気がしてならない。そこら辺が意図なのか、あるいは矛盾なのかはもう少し考えたいところ。