宮沢賢治の世界を見事に映像化した作品。原作は短編集で他の話も .. >(続きを読む)
宮沢賢治の世界を見事に映像化した作品。原作は短編集で他の話も賢治の独特の世界観が漂う。特にこの話はまだ未完成だと聞く。たしかに原稿が無い旨、記載されている。それでも、これだけ幻想を心地よく味わえる作品も珍しい。主な登場人物を猫と描写したことがまた深みを与えている。挿入曲であるドヴォルザークの交響曲「新世界」家路が心に響く。小学校の下校の音楽に使われていたのでより感慨深い。当時、この曲を聴くと必ず、何ともいえない寂しい気持ちになり、早く帰らなきゃと何故かおしっこがしたくなるような感覚に襲われ焦った記憶がある。