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当時は紳助が監督すると聞いて正直「見るだけ損や」と思っていた。それから十数年、存在さえもすっかり忘れていたのだが昨晩、じめじめした暑さで眠れず、テレビを点けると始まるところだった。古さを感じるフィルムの中に今ではテレビでしょっちゅう見る連中の若かりし頃が映し出されていく。井筒監督の影もチラホラするのだが全編に漂う青臭いほどの青春群像は紳助の情熱そのものだと感じられた。効果的に使われる“季節のない季節”の切ないメロディーも鼻の奥がツーンとするほどに印象的。また青春映画を撮ってほしいと思った。