<ネタバレ>全体を通して目立つ斜めに構えられたカメラアングル。緊迫した場 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>全体を通して目立つ斜めに構えられたカメラアングル。緊迫した場面での異常なまでのクローズアップ、ぶれる画面、細かいカット割り。それらは、緊迫感や閉塞感、疾走感を表す表現なのだろうけど、自分にとってはただただ見にくく、解りずらく手段と目的が噛みあっていない印象を受けてしまった。独特の表現方法が合うか、合わないかで評価が大きく分かれると思った。
誰もいない町を彷徨う前半からは、絶望、終末感を感じたが、軍と接触してからの後半は、「死霊のえじき」で観たようなテーマ性、展開を感じたし悪く言えば小さくまとまってしまった気がした。
ただそれまでずっと固定されたカメラの俯瞰ショットで捉えられていた、ただただ町を彷徨う姿が、マンチェスターに車で向かうシーンで始めて行動に目的が生まれ、その瞬間、車の移動とカメラの動きが噛み合い、程よい距離感で車が捉えられ、タイヤの回転と共に、主人公達の中で間違いなく何かが動き出したことを暗示させる場面では、絶望の中で生まれた一時の爽快感、希望を感じた。[良:1票]