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<ネタバレ>★すごい。こんなに台詞の少ない映画は久しぶりに観ました。ピクサーの映画には必ず台詞のないショートアニメがおまけでついてきますが、この「WALL-E」はまるでその拡大版みたいに台詞がほとんどない。 ★複雑な芝居はしてないが、それでもウォーリーとイブが何を考え、何をしているのか、ちゃんとわかるし、ウォーリーがイブに寄せるちょっとした感情表現とかの演出が冴え渡っている。 ★さすがに全編台詞ナシとはいかなかったようだが(もともとそれは売りじゃない、ただ会話の必要のない使役ロボット達がたまたま主人公だったから)、それは仕方ない。人間達が出てきてダレたと言う方もいますが、あの後半の展開がなければ、おそらく子供達には全く理解不能な映画になってしまったかもしれないし(今のままでもちと分かりづらそうだ)。 ★大の大人が観るといろいろ詰めの甘いとこはあって、(根本的な科学考証は漫画映画だからと置いとくとしても)例えば 人間達が地球をごみの山にして去っていってしまった過程・ウォーリーが擬似ヒューマニティを獲得する過程・宇宙船での人間達の暮らしや変遷の過程・ロボット達の命令管理系統や思考と(できれば)三原則とのかねあい、そして地球の復活の過程等々・・・を細かく描写すれば、ドラマにも深みが出ただろうしSFとしても面白くなっただろうが、そういったものはすっとばして(これはピクサーの作品全般に言えることだけど)まあ評価としてはよくできたジュヴナイル小説かそれの一歩手前くらい、という感じ。 ★とは言え、そういうのがなくてもウォーリーやイブたちロボットの愛らしい仕草、演技、高度なCG(廃墟の地球なんて鳥肌モノ!)、豊かなイマジネーションのみで2時間近くをあっという間にひっぱる力はさすがとしか言いようがない。 ★減点は、ウォーリーの暮らしが紹介されてからイブが登場するまでが早すぎること(今時の映画って、ほんと予告編どころかポスターチラシすら見ない方がいいかも)、最後あれだけ落としといてやっぱり持ち上げちゃったのはちょと(まあいいんだけど)がくっときちゃったので。 でもやっぱりピクサーいいです。次回作も楽しみにしてます。