子供の頃に見たときはつまらなかったんだが、大人になって見返し .. >(続きを読む)
子供の頃に見たときはつまらなかったんだが、大人になって見返してそのテーマの奥深さに驚嘆したゴジラ映画の一つ。一の瀬とサイボーグ少女・桂の悲恋物語は本多監督だからこそ。(70年代の作品群の中では)しっかりした人間ドラマは見所も多い。個人的には佐原健二が防衛隊の指令長役として出演していたのが嬉しかった。その他にも久々の怪獣対自衛隊の本格的な戦いや、きちんとした都市破壊、そして重厚な伊福部昭の音楽とファンなら見所は多いと思う。ゴジラが徹底的にいたぶられる割りには、メカゴジラもチタノザウルスもあっけなくやられてしまう印象はあるが、これも怪獣映画が時代の波に逆らえなくなった象徴に見えて、何だか感慨深い。