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<ネタバレ>鑑賞後、こういう感覚を抱く作品は、初めてのような気がする。作品に入っていけない、のではなくて、良いにしろ悪いにしろ作品が心に入ってこない。とにかく「分からない」映画。細かいところもそうなんだけどそれは大して気にならない。一番分からないのは、主人公のイレーナその人。おそらく、ただ一人、好きな男との子どもだからテアに執着したんだろうけれど、何の確証もなかったことがビックリ。隠し金庫からなにやら書類を見つけた時点で確証を得たのだと思ったのに・・・。どうしてそこまで状況証拠だけで突っ走れたのかがどうしても理解できない。こういうのを「母性」といういい加減な言葉で片付けては欲しくない。「我が子」を求める思いって「たぶんあの子に違いない」くらいなもので充足できるものではない気がするのだ。ラスト近くで血縁関係がないことが明らかにされるのだが、そこまでずっとこの点が曖昧なまま進行して行くため、この点が私にとってシールドになってしまったみたいな感じ。電話で子守唄を聞かせるところなどは、ある種感動シーンなのだろうが、何も感じなかった。ラストもそう。少女は可愛いのだが・・・。