<ネタバレ>安易な気がするなぁ。ストーリーもだけど、とにかく人物が皆あま .. >(続きを読む)
<ネタバレ>安易な気がするなぁ。ストーリーもだけど、とにかく人物が皆あまりにも類型的だし、その人物たちに三流以下の脚本家でもやらないようなセリフを言わせちゃうし。ストーリーが安易なのは別に構わないと思う、というか、むしろ分かりやすいのはいいことだと思う。でもなぁ・・・。差別主義者の偏屈ジジィ→差別対象のイエロー軟弱青年と出会う→あるきっかけで二人は心通わせるようになり→差別していた者のために命を差し出す、これは究極の「変化」の物語で、脚本書きのABCとして最初に習うんだよね、「主人公を変化させよ」って。それを海千山千のイーストウッドにあからさまにやられてもドン引きというか、「そんなぁ、、、」って感じ。切ないのよ、こんなあんまりな原点回帰見せられちゃって。それに、自らの命を差し出しても、結局、それじゃぁ根本的な解決になってないじゃんか、ってことも不満かな。究極の自己満足、っていうか。人生なんて所詮自己満足に終始するものなんだから、それでもいいじゃないか、とも思うけれども、なんかね。朝鮮戦争のエピソードをもっともらしく盛り込むあたりもなんかヤだ。やっぱり、監督イーストウッドは好きになれないのかなあ。俳優としては、掛け値なしに愛しているのに。もちろん、ウォルトを演ずるイーストウッドはイイ俳優でした。もう本作で俳優イーストウッドと今生の別れなのかと思うと、それも哀しいし。あ、でも、ラストシーンの渋い歌は沁みました。・・・うーん、イロイロ複雑。