ゼッフィレッリ&ヘレナ、という、私にとってはこの上ないコンビ .. >(続きを読む)
ゼッフィレッリ&ヘレナ、という、私にとってはこの上ないコンビである以上、評価は思いっ切り甘くなります。主演のメル・ギブソンは、まあまあですが、もともとあんまし好きじゃないし、ここまでキャストを揃えたんなら、やっぱりダニエル・デイ=ルイスにやってほしかったなぁ~、なんて、どうにもならないことを妄想してしまったりして。そうしたら、もう、キャストだけで10点満点なんですが。・・・いや、メルは頑張っていますよ、もちろん。でもさ、ハムレットにしては、陰がなさすぎ、マッチョすぎ(あんまし頭良くなさそう、っていうか・・・、ファンの方々すみません)、というわけで、イマイチなんですよねぇ。恥ずかしながら、この名作の原作を読んでおりませんが、ハムレットのイメージだけはしっかりあるので、そうすると、メルとのギャップはいかんともしがたいわけですな、これが。しかし、さすがはゼッフィレッリ、美術も映像も素晴らしい。大げさなせりふ回しはシェイクスピアである以上、まあ仕方ないとして、演出もうまくさばいているのではないでしょうか。出色なのは、グレン・クローズのガートルード。アラン・ベイツもさすが。いやー、返す返すも、メルがミスキャスト(あくまで私にとってです)で、惜しい・・・。追々、他作品も見比べてみようと思います。