何とも、評価のしづらい映画であります。面白くないのか、と問わ .. >(続きを読む)
何とも、評価のしづらい映画であります。面白くないのか、と問われれば、一応面白いです。じゃ、分かるか、と問われれば、よく分かんないです。テーマが、タイトルにあるように「夢」であることは分かります。でも、それだけです、と言っても良いくらい。クストリッツァ監督は、人が宙を舞う画が好きですね。この映画にもやっぱり出てきました。この監督の撮る画は、ホントに心に残る美しいものが多いです。美術もセンスを感じ、動物も多用し、視覚的に飽きさせないのです。さすがだな、と思ったのはやっぱり音楽ですね。使い方がうまい。こういうところが「よく分かんないんだけど、何か面白いんだよね」という感想になるのでしょうか。悲劇的なラストですが、その後のサカナが泳いでいく画がどこか暗示的で、後味は悪くないものになっています。