<ネタバレ>これは余韻というか、後を引く衝撃作品でした。ラストシーンが本 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>これは余韻というか、後を引く衝撃作品でした。ラストシーンが本当に呼吸も忘れそうなくらいの緊迫度。足をデスクにわざと乗せるのを見て、もう、警部がどれだけこの犯人を嫌いかというのが痛いほど分かります。被害者は犯人によって着替えさせられたことをこれでもかとクドく強調した後、着替えているのを知っていたのはお前だけだ! とたたみかけるのは、賛否両論あるようですが私は怖いほどに秀逸だと思いました。後半で一気に犯人と対決モードになるのですが、激昂して「アンタが犯人だとあたしも思ってる」と宣言する、この滅多に見られないコロンボの計算外(多分。これも計算のうちではあってほしくない・・・)の感情の発露がコロンボファンとしてはたまらないのです。最初のカミさんとの電話のシーンで「話しててもいいよ、こっちは切るけど」の台詞を言っているコロンボの表情が良く、コロンボ夫妻は本当に仲睦まじいのだということが察せられて嬉しくなります。刑事コロンボでなく「人間コロンボ」全開の素晴らしい作品。