<ネタバレ>小津映画を二日で続けて三本観たのもあって、登場人物が混乱して .. >(続きを読む)
<ネタバレ>小津映画を二日で続けて三本観たのもあって、登場人物が混乱してしまった。
主人公である父親の飲み仲間がいつもあの二人なのは勘弁して欲しい(笑)
今回の父親はいつもの笠智衆と違ってなかなか同調しにくかったが、それでも
昭和の父親の不器用さとわかりづらい愛情の深さに自分の父を投影した。
(まぁウチの父親は「お前まさかあの男と(婚前交渉を…)」なんて野暮なことはいわなかったが)
『忙しいんと違いますか?』と言いつつ長話をする女将と『アンタの話長くなると思ったから、先にトイレに行って来たのよ』と話す主人公の妻。
そして玄関横で逆さまになった箒を女将自らが元に戻すシーンはほのぼのと笑えた。
全体を通してブレない母親の強さみたいなものが強く強く印象に残った。
「バカヤロゥ」「ハイボール。いつもの、普通の、国産の、安いの」お調子者で憎めない平社員近ちゃんいい味出してんなぁと思って調べてみたら、この映画の翌年に自動車事故でご逝去されていた。32歳。佐田啓二といい早すぎる死が惜しまれる。