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<ネタバレ>ありとあらゆる愛想笑いを徹底的に排除した国の素朴で色んな意味で泣けてくるお話。貧乏な農村にある小学校のたった一人しかいない中年教師の一ヶ月にもわたる代用教員に小卒の少女を持ってくるあたり。少女に課せられた仕事は教科書を1日1ページ黒板に板書するだけなあたり。それを書き写す生徒たちの学年が見るからにバラバラなあたり。家が貧乏だからと小学校を辞めさせられて1日2元(30円)の日当を得るために街に出稼ぎへと借り出されるあたり。村長が口約束した1ヶ月の給料50元(750円)を求めた少女に対し「ワシだって半年も給料もらってない」と教師が答えるあたり。この辺が特にせちがらくて泣けてくる。しかし、少女の不思議なこだわり(バス代を稼いだ時点で1人も辞めなかった時の褒章は既に越えている)がもたらした実に身のある計算問題や漢字の書き取りなど等にはまた別の意味で泣けてくる。私もカラフルチョークの山を見たときの先生の笑顔が見たくなった。