<ネタバレ> あまりにもスコセッシ作品になっていて、オリジナル版に重なる .. >(続きを読む)
<ネタバレ> あまりにもスコセッシ作品になっていて、オリジナル版に重なる部分が少ない印象。
スコセッシ監督の描く、アメリカ、東部ローカル、尚かつストリートな世界の、前近代的な価値観を持つ人々というテーマはこの作品でもこれでもかと描かれる。
オリジナル版は、良いヤツ「警官」、悪いヤツ「ヤクザ」みたいな正邪の対比の中で主人公2人が往来したり悩んだりするけれど、スコセッシ監督の世界では警官もマフィアも基本は同類なので、食うか食われるかのサバイバル合戦みたいになっている。
全体に、脅し!怒り!キレる!捨て台詞!暴力!暴力!暴力!ROCK!という感じで、テンションは高いけれど、あまりメリハリもなく、ダラダラした印象も受けた。
スコセッシ監督にはオスカーを獲って欲しいけれど、この作品が作品賞や監督賞にふさわしいとは思えない。もし獲ったらタイミングや同情によるとしか言いようがない。