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<ネタバレ>すごくいい映画でした。中盤からこれでもかと言うくらいに展開、それもスピード感と言うより引き絞られるような緊張感が次々に積み上げられていく感覚。単純な母親の愛情物語と思っていると面食らうことになりますが、二重、三重、幾重にも組まれた綿密な観客への「罠」はそれにはまることが快感に思えるほど面白く、そして怖い映画です。見当違いかもしれませんが私はふと「サイコ」を連想してしまいました。最後、踊り狂う母親の姿は明日からまた全てを忘れたように息子と生きてゆかなければならない、生きていってしまう自分への絶望とあきらめを振り切るための踊りに見えてむなしく悲しい。このお母さん役の役者さんは韓国の大女優らしいですがそれも納得。今年観た「チェイサー」とともに韓国映画のトップクラス(と勝手に思っているですが)のレベルはすごいと再び感心してしまう。 また、この様な映画が成立する韓国映画業界もすごい。