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<ネタバレ> 映画で描かれている韓国の時代背景を大まかにしか知りませんが、ともすれば暗くなりがちな話を、面白いエピソードを交えながら、ソン・ガンホが床屋の親爺さんを上手く演じていました。いつも、時代の波に翻弄されるのは市井に生きる人々で、その暮らし振りを、自然にまた身近な感覚で描いているから、映画の中で主人公他がいろいろ理不尽な目に遭っても、嘘臭くなく、感情移入しやすくなる。なんといったら良いのでしょう、背伸びしなくても観ることができる、親近感の持てる映画でした。なお息子の病気が治るのは現実にはないのでしょうが、でも映画だからそれは有り得る話で、この映画のメインテーマは、市井に生きる喜怒哀楽を描くことにあり、やはりエンディングはこのように「ほんのりハッピー」でなくちゃと思います。