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<ネタバレ>昔のラブストーリーを見慣れていない僕にはテンポが鈍くて、確かに少し退屈で、眠くなった箇所も無いとは言わない。でも、主義主張も階級も全く異なるハベル(ロバート・レッドフォード)に惚れてしまうケイティ(バーブラ・ストライサンド)の切ない気持ちはよく理解できる。それを貫き通して結婚に至る二人のことはその純粋さに免じて応援したくなる。こんな喧嘩ばかりの二人の周りに実際に自分がいれば、こっちは色々と気を使って「お前ら、いい加減にしろよ!」と言ってしまいそうだが。でも恋は盲目なんだろうし、それはそれで結構なことだ。別れるべくして別れる二人なのだが、思わず観ているこちらも気を揉んでしまわせるこの映画はよく出来ていると思う。
ただし、もっと二人の周りの人間模様(JJ以外も)を描いてくれるともっと見応えのある映画になっただろう。やはり二人だけで二時間持たせるのは苦しい。
また、映画内でもスターリンの粛清ネタでケイティがからかわれる箇所もあるが、ケイティの主張の正当性があまり響いてこない現代に生きているせいか、あまり彼女の主張に共感できなかったのが残念だった。