本作品に関しましては、数多くの「長い」、「長すぎる」というご .. >(続きを読む)[良:1票]
本作品に関しましては、数多くの「長い」、「長すぎる」というご批判は頂戴しておりまして、当社としても否定はいたしかねる部分ではございますが、一方で「アル・パチーノはいつもオーバーアクトけど、そもそも一定のオーバーアクトが要求されるこのシリーズではなかなかはまり役ではないか?」、「若い頃のビトを演じたロバード・デ・ニーロの演技力凄すぎ。ずっと観ていたい」等の肯定的なご意見もいただいておりますことをお含みおきの上、何卒200分という常軌を逸した上映に最後までお付き合いいただきたいと心より願う次第でございます。
また、本作品については、R指定は受けておりますものの、近年かまびすしくその重要性が強調されております「家族の絆」を主要なテーマとすることで、マフィア映画につきものの殺害シーンや性的描写のシーンを最低限にとどめており、小さいお子様や女性の方の鑑賞にも堪えうるよう万全の配慮をいたしております。劇中には、イタリアンマフィア独特の家父長的な考え方が散見される部分もございますが、そのような点につきましても、できるだけ批判的な描写を心がけております。
一方で、ビトの時代とマイケルの時代を行き来する物語の構成については、評価する声を多くいただいております。組織が直面する課題に対して、ビトとマイケルはそれぞれ様々な判断を下しますが、時代の変遷に伴う社会的背景や経営環境の変化により、その判断内容には多くの違いが見られます。この作品では、時系列を操作し、同様の課題に直面した両者の判断をタイムリーに比較することで、その違いを効果的に焙りだすことに成功しており、その点については、主に企業経営に携わる鑑賞者の皆様から好評をいただいてございます。
最後に1点お願いがございます。本作品を鑑賞される前に、必ず前もって「ゴッドファーザー」をご鑑賞ください。人物相関図やコルレオーネ家の系図等もご準備いただければより快適にお楽しみいただけます。「ゴッドファーザー」を事前に鑑賞されずに本作品を鑑賞された際のクレームやお問い合わせには一切応じかねます。これらの点には十分ご留意の上、ゆっくりとリラックスして楽しめば、とても味わいのある作品だと思うよ![良:1票]