自分はもうイイトシだから、現代の青春映画を見た場合、微笑まし .. >(続きを読む)
自分はもうイイトシだから、現代の青春映画を見た場合、微笑ましく見るのが普通。
「若いっていいな~、がんばれ~」みたいな。
しかし、この映画は、あっという間に自分を30年以上前の高校生に戻してしまう。
そしてセリフ一つ一つが、いちいち痛々しく感じられる。
自分が一番感情移入して見てしまったのは、バレー部補欠君と、その彼に恋心を寄せるバド部さんだったけど、それはこの映画の主題から少し外れてしまったようだ。
どうも、この映画の描くいわゆる「スクールカースト」には納得いかなかった。
だって、帰宅部と部活命は、特に男子の場合、自分から見たら、明らかに後者が上だから。
卒業後の成功率だって全然違う。
彼女がいるいないは、全くと言っていいほど関係ない。
自分はイイトシだから、経験の蓄積からこう断言するわけだけど、今の高校生だって、「部活動がこれだけ推奨されるってのは、何か意味あるな」って感じてるだろうに。
まあもっとも、自分が彼女なし運動部だったのはやっぱり関係あるかなw
高校当時は、確かに文化部を下に見ていたしね。
ただ、この映画の登場人物の個性の書き分けと物語への引きずり込み方は、もう圧倒的と言っていいほどうまい。
でも、ラストはちょっと物足りず、「あれ?なんだ、これで終わり?」って思った。
ただ、その後すぐ「まあいいか。もう一回見ればいいし。」と思った。
それって、もう充分に秀作ってこと。