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日本アカデミー賞の最優秀アニメを獲ったと聞いて、見てみた。
冒頭、藤子不二雄・女子版の話なのかな~と思った。
雪国、小学生、漫画を描く二人とくれば、自分みたいな古いファンはそう思ってしまう。
しかし似ているのは最初だけ。
そこからは全然違う。怒涛の展開。
この映画、小作らしく、絵はあまり動かないし、二人の体の成長を絵では表現できていないから、「安いな~」と思った。
それに展開が少々安直。説明不足で次の展開へという感に。
でもね、決して性格良しとは言えない主人公の心情変化の描写が丁寧で、グイグイ引き込まれる。
アニメってこういうのでも全然アリだと思う。
金かけなくたって、観客の心情を鷲掴みできるんだから、多くの若いクリエイターに勇気を与えたんじゃないだろうか。
それにしても日本アカデミー賞、やるなあ。
2年前、「かがみの孤城」を最優秀にしなかったとき、「やっぱ日本アカデミーはダメだな」と思ったけど、今回の授賞でまた見直した。