<ネタバレ>イングマルが引き取られてかかわる町の人々は、みんな少しずつ風 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>イングマルが引き取られてかかわる町の人々は、みんな少しずつ風変わりだ。
下着のカタログを読ませる寝たきりのおじいさん、ヘンな芸術家、屋根を直し続ける人に、
緑の髪の少年、少年のふりした少女などなど……。
この人達は変で笑われたりもするけど、町の人達はそれを自然の事として受け入れている。
人と違うからって排除しない。特別すごく善人な人達ってわけでもないのがまたいい。
父方の弟の常識的だけど、冷たいイメージの排他的なお家との対比が印象的。
厳しい現実が少年に訪れたけど、最後は、意味不明?に氷の河で泳いでいたおじさんをひっぱりあげ、わいわいしている町のみんなの姿を見て笑顔にかわっていくのが、それでも生きていかなくてはいけない人生の厳しさと、そこからのたくましさを感じられて良かった。日本も昔はこんな風に、多様性を認め人とはちょっと違う変わった人も受け入れ(逆におもしろい)包摂性のある一面のある国だったのかな。
映像のトーンが綺麗だった。