声を挙げて笑わせ、最後にホロリとさせる人情喜劇の大傑作。特に .. >(続きを読む)[良:1票]
声を挙げて笑わせ、最後にホロリとさせる人情喜劇の大傑作。特に笠智衆の唄う「覗きからくり」の口上は大好きだ。笑いにポイントを置けば、飯田蝶子と吉川満子の会話の可笑しさに尽きる。この二人といえば 『淑女は何を忘れたか』を想い出すが、本作でもさり気ない日常会話の妙を堪能。あと、青木放屁の無表情でみすぼらしい子供も良かったし、河村黎吉はいつ観ても巧いなぁと唸らせる。そうそう、写真館のシーンも忘れられない。顔がほころんでいく「かあやん」の心情を思うと温かくも切ないシーンであった。[良:1票]