とにかく美しい映画。ストーリー面ではやや一般受けしない面があ .. >(続きを読む)
とにかく美しい映画。ストーリー面ではやや一般受けしない面があるため、エンターテイメントとしては微妙なものがありますが、カット割りや構図、光の使い方、俳優の動きや表情、馬の描写、自然の描写等、芸術としての完成度が極めて高い作品です。観賞後の感覚は、ストーリーの荒っぽさと対比をなす、一枚の水墨画を観るような静謐さに満ちた乾いた緊張感といった感じで、黒澤監督が作品としての完成度を追求し尽くした傑作の一本だと思います。黒澤映画の中では個人的に最も好きな作品。