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カットのつなぎのリズムが面白い。エピソードに少し入ったところからつながるの。見てるほうがフッとつまずくような感じ。不意に現われることの緊張、不意の行動。そこに至る心の内面を示す表情を前もって知らせず、行動なり身振りなりが不意に観客に提示されるわけ。ヒロインがベッドの前でボーッと立ってるとこなんかすごくいい。下手に内面の説明がないから、やむにやまれぬ感じがヒシヒシ伝わってくる。だから男の声が語る演出は野暮ね、と言ってほかにどうすればよかったか代案はないけど。音楽がレコード以外使われないのも、カットとカットを情緒で繋いでしまうことを怖れたからでしょう。ヒロインがうまい、バンシャーギ・イルディコさん。びくびくしていたのが自分の場を作ってしまうと強くなってしまう。レジスタンスもの映画ではだいたい信頼はもう前提条件になってたけど、これが本当だろうね。こっちを信頼してほしいと思うけど、こっちからは信頼できなくなっている。