<ネタバレ>死体があちこち回される話はよくあるが、こちらは意識不明の男が .. >(続きを読む)
<ネタバレ>死体があちこち回される話はよくあるが、こちらは意識不明の男が二人、取り違えられたりしつつあちこち回される。複雑さは二乗。見てるほうも、だんだんどっちがどっちだかどうでもよくなった。この映画、間違っても何も主張しないぞ、という姿勢が徹底していて、当然、教訓なんかない、男意気とか友情とかも見せられそうなのに見せない、親子の情も、ここでは危険な男をさらに狂わせる要因でしかない。湿っぽさの入り込む余地がないのだ。不良のノーテンキなインタビューに至るまでの、アレヨアレヨ感だけをひたすら横滑りさせていく。そのいさぎよさを買おう。「タクシー・ドライバー」のデ・ニーロを気取る場面なんか、若い人に分かったかなあ。