無制限に家族の人生を仕切りたがる母親というもののドロツとした .. >(続きを読む)
無制限に家族の人生を仕切りたがる母親というもののドロツとした感じが、石田えりの無邪気な笑顔から浮かび上がってくる。けっきょくこれケンジの敗北の物語なのだな。『裏東京タワー』。でもこの136分てのが、いかにも中途半端で、宮崎あおいやオダギリジョーや、惜しいけど光石研やらの脇筋を全部刈り込んで、100分の親子だけの話に詰めるか、それとも全部をしっかり繁茂させて200分にしちゃうか、どっちかにすべきだったんじゃないか。それと浅野忠信のせりふが聞き取れない。発声とか方言のせいというより、たぶん録音技術でカバーできたはずの欠陥。それともDVD化の段階での問題?