<ネタバレ>てっきりラストで科学者が「惨忍なのは我々人間の方だったかも知 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>てっきりラストで科学者が「惨忍なのは我々人間の方だったかも知れんな」と反省するのかと思ってたら、しなかった。かってにアマゾン奥地から拉致してきて、電気棒で突っついていじめて(水中でやって科学者のほうは感電しないのはどういう仕組みになっているのか)、鎖で自由を奪って、こういうのはすべてラストで反省させるための伏線かと思っていたら、東西冷戦下のアメリカはそんなに甘くなかった。へっちゃら。第三世界の人々への疚しさが奥にあるのか、なんて考える映画ではなかった。このころはまだ水中撮影が珍しいらしく、それだけで売りになったよう(クストーの『沈黙の世界』が翌年)。ちゃんと半魚人が水中を泳ぎ回るのは偉い。頭からあぶくが出てるのは愛嬌。男科学者と女科学者がいちゃいちゃ泳いでいるところに、ストーカーと化した半魚人が重なって泳ぎ出すあたり、サスペンスというより水中レビューショーのような味わいがあった。半魚人がさらった女科学者を浜に放置して助けに来た人を襲うってのがよく分かんない。目的は人類を襲うことなのか、女ではないのか。おっと、これの売りは無名時代のC・イーストウッドが出てるってことだっんだけど、つい半魚人にばかり気を取られて探すのを忘れた(まさか半魚人役で中に入ってたりとか)。かつて「ウルトラQ」の「海底原人ラゴン」の回には無名時代の黒沢年男が漁師役で出ていて、半魚人みたいのに襲われてアワアワやってたっけ。