<ネタバレ>スモールタウンの日常にうんざりしている少女が、母と来た店でふ .. >(続きを読む)[良:3票]
<ネタバレ>スモールタウンの日常にうんざりしている少女が、母と来た店でふと店先を振り返ると、ローラーガールズがなめらかに滑り込んできてチラシを置いていく。あのなめらかさに憧れないはずはない、と納得させられる一瞬。ましてガールズは、髪の一部を青く染めている。少女はこっそりとオーディションに向かうバスに乗り込む。隣に座った白髪の老女が、また髪の一部をうっすらと青く染めている。窓の外では自分がバイトしている店で友人が働いている姿が流れていく。決定的な別離なり旅立ちではまだないが、心理的な旅立ちがここで始まったことを告げている。この手の物語では、内気だった主人公が急にヤル気になるのに無理が感じられることが多いのだが、冒頭の「青く染めた髪」ですでに「環境への違和」が育っていることを暗示しており、順に青い髪によって導かれていく段取りがよろしい。オリヴァー君てのがあんまり面白くないな、と思ってたら、そういう役柄なのだった。ジュリエット・ルイスがおっかない人になってた。演出にソツなく、友人との和解をさらりと示すバイト先のゴミ捨てのシーンなんか、うまいよ。[良:3票]