いつもの情報映画ではなく、フツウの映画を志したようだが、そう .. >(続きを読む)
いつもの情報映画ではなく、フツウの映画を志したようだが、そうすると一本の作品としてのうねりが出せない。唐突な臨死体験、ラストの般若心経も浮く。やはりこの人は情報を陳列していくのが向いている。逆に脚本を他人に任せてみれば良かったかも知れない。作者にとっての中心ポイントはどうも医者の改心らしいんだけど、これがあまりにも「文章的」でこなれていない。中の映画もなにか全然別の方向から死にアプローチするものをはめ込むべきだったんじゃないかな。顔の皮膚が破けてトウモロコシが出てくるところなんか、丁寧に見せたら面白そうだったんだけど。この人、皮肉家かと思ってると平気で俗に走り、群衆の扱いが粗雑だったり、感情表現が大雑把だったりで、困る。