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<ネタバレ>あくまでマンガをフィルムにする、という点でのSFX。あごがガクンとなったり、目が飛び出したり、といったマンガ的表現を実写にする楽しみ。突然哀訴したりする「断絶変化」がジム・キャリーの持ち味なんだろうが、ちょっと笑いとして荒々しいというか、躁病的な過剰さが感じられ、やや不気味なタッチ。たぶん意識的に薄っぺらな笑いを狙った最初の男優というところに、彼の映画史的意義があるんだろう。このころから「意図的な薄さ」ってのをしばしば映画で感じるようになる。警官隊を前にルンバをやりだすあたりは笑えたが。悪女風と善玉女風とでヒネリが一応シナリオに用意してある。犬の使い方も、鍵を取ってこさせたり、フリスビージャンプで仮面をさらうなど定型だがソツがない。犬自身が変身してしまうのも悪くない。爆弾の処理で飲み込んじゃうってのも、馬鹿にしてていいなあ。なんだ、けっこう楽しんでたな。ハイ、すみません、薄っぺらな笑いって本質的に好きなようです。[笑:1票]