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時代色を決定するのは衣装だな、と思った。典雅なものだけでなく、軍服や看護婦のものまで含めて。建物や道具などは後の時代まで遺物として残ったり博物館に保存されたりするけど、衣装が動くのを見られるのはフィルムの中だけだ。また第一次世界大戦って、生々しさが薄くなっている分、ロマンに向いている。いくぶん世紀末の美意識を引きずっているのも好み。愛し合っているのに別れる、ってのがメロドラマの理想で、このケースはその甘美さをドラマとして早く味わいたいがために、別れる必然性が弱いのに無理に別れたような気もした。坊っちゃんとしてのヘミングウェイ。サンドラ・ブロックは、いつも眠たそうである。