田舎へ帰ったときの駅での歓迎、階段のブラスバンドと橋のバトン .. >(続きを読む)
田舎へ帰ったときの駅での歓迎、階段のブラスバンドと橋のバトンガールが良かった。こういう大袈裟な馬鹿馬鹿しさが本筋だと思うんだけど、映画は笑いだか本気だか分からない部分が多くて困ってしまう。ヤスが階段を這い登っていくところなど、音楽のタッチからいくとマジでやってるんじゃないか、とも思えてしまう。そういう変に詠嘆調が混じるところがキズ。小夏が前面に出たぶん、男二人の奇妙な関係が分かりづらくなってしまったよう。階段落ちの前日ヤスが暴れるのは、もっと銀ちゃんの影が濃くさしているはずなんだけど、それが出てなかった。それまでのヤスと連続してくれない。小夏が前に出て良くなったところは、銀ちゃんがよりを戻そうと誘うシーンの哀切さね。あそこはホロッとさせる。未練たっぷりなのにシャレねばならぬ男の背中。