グリフィスのメロドラマは、現在の目でも充分面白く感じるのに、 .. >(続きを読む)
グリフィスのメロドラマは、現在の目でも充分面白く感じるのに、フランスのこれは、ちとつらかった。だいたいサイレント映画の芝居ってのはどこでも大袈裟になるものだけど、本作の臭さはヨーロッパの深刻趣味も加わるんで、我慢の限度を越える。アメリカのヒューマニズムに対して、こちらには、苦悩によって人間は成長していくものだ、っていう精神主義があるからなんだろうか。前半の特殊な愛が後半で普遍に至る、ってあたりも、なんかすごくヨーロッパっぽい。でもやはりカットのリズムというものを洗練させた映画史上の業績は尊重したいし、アメリカとヨーロッパの違いをあれこれ考えるきっかけになっただけでもありがたい映画ではある。