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<ネタバレ>とにかくディズニーチームは、自分たちの決められた様式から一歩もはみ出さないと決めているらしく、これで創造の喜びがあるのかなあ、と心配になる。同じギリシャ的なものなら、『ファンタジア』の「田園」がすでにあるわけで、あれも『ファンタジア』の中ではちょっとイメージの自由さが制限されててレベルが落ちるものだったが、それでも何かを創り上げてやろうという緊張が、これに比べればあった。夜のとばりが下りるシーンを比べただけでも、雲泥の差。こっちはつまらないクスグリを入れるんだ。ラストの、火・岩・風などが出てきたところは、ゼウスはあっちだ、なんて滑稽を入れる場所ではあるまい。ミロのビーナス誕生秘話は、かつて『アラジン』でスフィンクス誕生秘話をやったのの二番煎じ。でも、改心する悪女ってのは好きだから、そこは許せる。悪玉ハデスの青い火もちょっといい。音楽はゴスペル調。