みなに慕われてたミコ的存在の歌姫をさらわれる、修行を終えて帰 .. >(続きを読む)
みなに慕われてたミコ的存在の歌姫をさらわれる、修行を終えて帰ってきた主人公、クノイチ風の脇役もいてラストにはちゃんとチャンバラがある、とそのまんま時代劇にもなれる活劇の原型。そのロックンロール版。まあイキがいいですな。歌姫のメロディに乗って、ワルたちがオートバイでやってきて、ドアを開ける影、悪玉の顔にだんだん光が当たってくる。主役のアンチャンにもうちょっと魅力があるといいんですが。だんだんチームが膨らんでくる楽しさ。群衆シーンの中に、ややお年寄りはいたものの、子どもの姿はなかった。若者の街に子どもっつうのは、世帯の重さが出ていけないのだろうか。夢がシラけちゃう存在なんだろう。そこが弱さと言えば弱さで、展望のない夢、未来へ広がっていきそうもない閉じた若者だけの夢どまりになった。時代劇で言えば、カタギの町人が出てこない町って感じになってる。それが原型ってことなんだから、別にいいんだけど。