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<ネタバレ>私にとって本作は、水橋研二とつぐみという、(名前を把握したという意味では)邦画界になくてはならない唯一無二の役者二人と出会った思い出の映画である。そして、二人とも、この映画以上にはまっている映画は他にないと思う。二人の実際の性癖がどうなのかは知れないが、水橋の卑屈な目は、Sっ気がない人もそっちに目覚めて、彼をいじめ抜きたくなって然るべきパワーがあり、つぐみの凛とした美しさは、Mっ気がない人もそっちに目覚めて、彼女に傅きたくなって然るべきエロスがある。もうキャスティングの段階で大成功。性別を超えて、つぐみの足に踏みつけられたいと思ったり、水橋研二を縛りたいと思ったり、自分でも気づかなかったアブノーマルな欲望が露呈してしまったりしなかったりで、色々興奮・混乱しながら観るのはなかなか気持ち良いもんです。ラストのスピッツが無駄に爽やかで、何だか食事の後のブレスケア的なわざとらしい清涼感なのも好印象。原作も読んだけれど、なかなか良いまとめ方かと。余談ですが、つぐみは女優としては脱ぎ要員のようですが(失礼!)、本作ではおっぱいを出してません。いつもなら残念に思うはずが、この作品に関しては出してなくてよかったと心から思う。[笑:1票]