冷たい青灰色、沈んだ茶、そして、ペンキのような真っ赤な血。い .. >(続きを読む)
冷たい青灰色、沈んだ茶、そして、ペンキのような真っ赤な血。いつもながら、色彩の統一感がすばらしい。
デップ演じる主人公が、とにかくだれとも目を合わせないのが印象的。相手の目をちゃんと見ると、次の瞬間にはばっさり、なのである。
寒々しい海辺やピクニックの空想シーンの、いかにもしかたなくいてやってる、みたいな雰囲気が笑えた。でもだれも笑ってなかったけど。
すべて吹き替え無しで役者が歌ったと聞いて、楽しみにしていたのだが、演技と歌がきっちりかみあっていて、ミュージカルとしてちゃんと成立していた。
いちばん歌っている姿が想像できなかったのが、アラン・リックマンなのだが、歌唱的にはちょっと弱いかな、と思ったが、地位も名誉もあるヘンタイ親父という役柄にはまさにぴったりでした。