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<ネタバレ>シャーリーズ・セロンのブロンドのショートカットは、やっぱりミア・ファーローを意識してるんだろうか、と思ったら、Amazon のエディターレビューに同じことが書いてあった。ということからも明らかなように、『ローズマリーの赤ちゃん』の宇宙人版、というだけの映画である。
しかし、宇宙人の侵略方法というのがあまりに気が長く、この地球上でたった一組の双子を使ってなにをしようというのかはっきり描かれないため、あまり怖くない。いや、愛する夫がいつの間にか他者と入れ替わり、喜ばしいはずの妊娠も怪物を生む恐怖に取って代わるのは、十分怖いじゃないか、という見方もあろうが、別に宇宙人を持ち出さなくても、結婚とか出産にはその手の恐怖はつきものなので、それを増幅して見せる仕掛けが弱いということなのである。
シャーリーズ・セロンが苦悩の表情まで実に美しく、珍しくクルーカットで neat なファッションのジョニー・デップも魅力的である。彼らふたりの美貌のおかげで、しょうもないストーリーだが、飽きずに最後まで見られた。しかし、つい感情移入してしまうのは、美しいヒロインの不細工な妹だったりする。クレア・デュバルが、姉への複雑な感情を嫌味なく見せていて、うまい。