<ネタバレ>この鬱陶しさ、盲目さ。
まさに母親そのものが描き出されてい .. >(続きを読む)
<ネタバレ>この鬱陶しさ、盲目さ。
まさに母親そのものが描き出されている映画でした。
それも母親の嫌な面、見たくない面を
まざまざと突きつけられたような不快さが見終えて
しばらく経っても心の奥にわだかまっているようです。
例え殺人を犯してでも、我が子を守る。
母親故の狂気とでもいうか。
ただし、ポン・ジュノは上手い。上手すぎる。
あまりに理路整然とした物語構成のせいで、ご都合主義的な
タイミングで新情報がポンポンと出てくるので、随所に作為を
感じてしまうのが残念な部分。
とはいえ、韓国映画の泥臭さ、脂臭さが
ギトギトと漂う名作です。
結末や真相は視聴者の想像に委ねる、などという甘さはこの映画に
存在しないので、体調が良く、体力が充実している時に見るのがお勧めです。