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<ネタバレ>この映画、制作者は日本版ダークナイトのつもりで作ったそうです。結果、精一杯背伸びしてできあがったものは日曜朝の特撮レベル。対象年齢は良いとこ10歳前後。これが日本映画の現状かと思うと情けなくなります。普通はストーリーの背骨に細かなエピソードで肉付けし、テーマを語るものだと思いますがこの映画はそれが逆。ストーリーそっちのけにしてセリフでテーマを語り倒します。そしてちょびっとストーリーが展開する。潜入任務中にも関わらず、任務そっちのけで語り倒しているような場面ではめまいがしました。さらに謎の世界観には首をひねります。わずか17日で世界の半分を制圧するほどの武力を持つギャラクター。そして制圧の13年後に物語は飛びます。圧倒的な武力集団に蹂躙されている社会の変化はこれっぽっちも描かれず、平和な町でのんびりと買い物なんぞをしているヒロイン。ギャラクターにより新たな秩序がもたらされたのかな?と思いきや同じ町の少し後のシーンではギャラクターに対する抵抗軍が銃撃や砲撃を始めます。現存の武器が一切効かないという設定のギャラクターを相手に銃撃して何をしたいのか? まだ戦争が続いているなら、世界の半分を制した後の13年間ギャラクターは何をしていたのか? と疑問が。一番の問題はこれの制作者が相も変わらず大きなプロジェクトに関わり続ける日本映画の構造かもしれません。