<ネタバレ>ハリウッドの懐の深さが感じられる映画です。
コメディ畑 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ハリウッドの懐の深さが感じられる映画です。
コメディ畑出身で、ほとんど映画監督としての実績のない
タイカ・ワイティティ監督にポーンと大作を任せるという半ば暴挙とも
いえる制作体勢。ですが、この監督は見事に期待に応えています。
一連のマーベル映画では、このような大抜擢が
しばしば行われているようで、素晴らしいのひと言。
チャレンジ精神や、人選の見事さには舌を巻きます。
こうやって埋もれていた才能が芽吹いていくんですね。
肝心の映画と言えば、脳筋お馬鹿コメディ。
絶妙のタイミングでギャグを挟んでくるので
頭を空っぽにして見るには最適です。
ただし、お馬鹿コメディという基調ですが、
実態はかなりシリアスな展開が挟み込まれています。
平和の礎となって、使い捨てにされた人物の復讐劇。
その強大な力に、ソーは右目とアスガルドという国そのものを犠牲にし、
命からがら逃げ出し、アスガルドの民を連れて流浪の王になってしまう、というお話。
このお話、どういう決着をつけるのかがとても気になります。
それでも脳天気で明るい雰囲気で話しが進むのは
タイカ・ワイティティ監督の手腕でしょう。