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<ネタバレ>これ昔観て、「これは『蝿男の恐怖』に比べて、ただ強烈なスプラッターだったなぁ」と勘違いしていたが、しかしなかなかの傑作でした。
クローネンバーグは僕個人としては人物描写がとても面白い監督のうちのひとつです。
主人公セスのギョロッとした目が凄かったなぁ、彼の目はとても迫力があって印象的です。
セスが一番かっこよかったのは、ハエと融合した直後のパワーが漲っているとき。
鍛え上げられた肉体からオーラが発せられ、野生のパワーを得たかのような、アドレナリンが溢れ出しているかのような彼が、鉄棒でグルングルンやっている場面がとてもカッコ良かったです。
ヒロインもなかなかの美人さん。
しかしグロい。
腕相撲の場面は稀にみる痛イタ映像でした。
そしてドーナッツを食べようとした時に口から出るドロッとしたものは強烈!
自分の身体の一部をちゃんととっておくのにも凄みがある。
ヒロインの夢の中で、彼女から生まれてくる「胎児」のウネウネした姿には、もうトラウマです!
ここ要注意よ!
生理的にノックアウトなシーンが満載!
そしてセスの最後の変わり果てた姿には、とても深い悲しみが感じられました。
セスがとても惨めに見えて、「何故にこのような姿にまでなってしまったのか」を考えるととても悲しいのです。